ラジオやテレビのない時代、安定的な農業生産を行うため、風見鶏は天気の移り変わりを知る方法として、人々の生活に密着した大切な道具でした。
風見鶏の歴史は意外と古く、最初の風見鶏は紀元前48年にアテネの「風の塔」に設置された青銅製のギリシャ神話のトリトンをモチーフにしたものであると考えられています。その後9世紀頃より、ローマ法王庁から雄鶏のモチーフの風見鶏を教会の尖塔に付ける勅令が出され、教会のシンボルとして広まりました。やがて新大陸アメリカに渡り、家庭のシンボルや魔除けとして多様なデザインのものへと進化し今日に至ります。
当社取扱い風見鶏は、五大湖のほとり、米国ミシガン州モンタギューに位置するモンタギューメタル社の熟練したクラフトマンによる手作り生産品で、アルミのサンドキャスティングという手間のかかる伝統的な技法で製作されております。オーソドックスな雄鶏(ウエザーコック)はもちろん、さまざまなキャラクターをモチーフにした風見鶏のシリーズは、本体がアルミ製のため軽量で、メインテナンスが難しい高所に取り付ける際に、鉄製のような赤さびが気になりません。風見鶏の基本性能(取り付けがきちんと出来ること、耐候性のある素材であること、台風等の強風に強いこと)がしっかりと押さえられ、長年お使いいただけます。また、屋根の上のみならずガーデンアクセサリーとしてもご愛好いただいております。